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2014年8月 3日地場の食材を使って、地場の人に愛される店を目指す

なたまめ料理の開発にご協力いただいているのは、袋井市で日本料理・和食会席「四季の庵 宮本」店主で板前の宮本裕充さん。「地場の食材を使って、地場の人に愛される店を目指す」と語る宮本さんに、現在開発中のなたまめ料理について話を聞かせていただきました。
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「地元袋井のイイモノを日本一に!」
いわば"町おこし"という感覚。

何か1つでもいいから、時間がかかっても「他所にはない唯一無二の付加価値をもったもの」を育てていくことに参加したい、という私の長年の想いが、なたまめ普及会の長谷さんの想いと一致してこのお話が進みました。


料理人として感じる"なたまめの魅力"。

まず初めのインパクトは、その大きさの迫力。ひと粒の豆の大きさとしては、見たことないほど大きい! ひと粒なのに一品になってしまう。「え!? これ、なに!?」って、お客様がまず驚かれる様子が目に浮かびますね。 そして次に驚くのは、その食感だと思います。おそらく今まで皆さんが召し上がっている野菜の食感にはないものですから。肉厚のかわは初めて感じる噛みごこちに魅了されるのでは…。食感も固さも、香りもふっくら加減も、いわゆる豆とはまったく別ものです。 豆だけじゃない。私たちはさやも食材として使います。


なたまめが食用として廃れてしまった理由。

実は古い年代の方なら「昔、なたまめを食べたことがある」という方もいるそうです。でも今、なたまめが食材として使われているのは、ほとんどが福神漬ぐらいですね。ほかの豆と同様、煮る前に水に浸して戻すのですが、これがまたえらく時間がかかる…。私もなたまめの特性や習性を生かしたベストなタイミングを見つける作業になかなか難儀しましたね。これだけ時間と手間のかかる食材ですから、ほかに食べるものがいくらでもある時代、すぐに消えていくのは当然です。それでも私たちは挑戦したんです。なたまめが料理の主役として成立するほど美味しく、存在感のあるものになり得るのであれば、それだけの手間をかけてもいいのではないか…って思いましてね。


最後に。

何しろ、下ごしらえに手間がかかる。手間暇をかけるのが当たり前の日本料理をやってきた人間にとっても、これはなかなか手応えのある食材です。量産したくてもできない、ほかでは真似できない"なたまめ"という商品としての付加価値に、期待をもって食べにいらしてほしいですね。なたまめが、袋井のシンボル的な野菜になるよう、想いを込めて商品化の最終調整中です。ぜひご期待ください。

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ここでしか食せない"なたまめ料理"は、この秋に「四季の庵 宮本」の新メニューとして登場予定です。お楽しみに!

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